AlibabaCloudでのミドルウェア導入検証【JP1/AJS3編①】~実装内容の検討~
JP1・AJS3導入検証
はじめに
本記事では、Alibaba CloudにてJP1/AJS3(Version 12)らミドルウェアの導入検証についてご紹介します。
検証するミドルウェアは【JP1/AJS3(Version 12)】です
JP1/AJS3の詳細な説明については、割愛しますが、
今回の検証では、カレンダ定義/スケジュール定義を使用した定期的なジョブ実行を検証します。
検証内容
検証内容は、下記の2点です。
● 環境起動
① 平日の10:00にAutoScalingの台数を2台に変更し、サーバ(ECS)を起動します。
② ECSが正常に起動したことを確認します。
③ ECSが正常にサービスインしていることをロードバランサー(SLB)のヘルスチェックにて確認します。● 環境停止
① 平日の18:00にAutoScalingの台数を0台に変更し、サーバ(ECS)を削除します。
② ECSがロードバランサー(SLB)の管理下から外れたことを確認します。
③ サーバ(ECS)が正常に削除されたことを確認します。■ JP1/AJS3を使用するメリット
ECSの起動/停止については、AutoScalingの台数変更にて実施します。
AutoScalingの台数変更については、設定値の変更を実施するのみであるため、
ECSが正常に起動/停止しているのかは別途確認する必要があります。
そこで、ジョブを使用し、AutoScalingの台数変更から確認までの一連の処理の流れが正常に実施されていることを確認します。
サーバ構成
● ジョブサーバ構成について
JP1-AJS-View ⇒ JP1-AJS-Manager ⇒ JP1-AJS-Agentの構成を作り、ジョブが実行できる環境を作成します。
また、JP1-AJSをインストールしているそれぞれのサーバには、JP1-Baseを導入します。
なお、ジョブに使用するスクリプトはJP1-AJS-Agentに配置します。● ジョブ実行対象の環境について
SLB ⇒ AutoScaling(ECSx2)の構成にて、試験環境を作成します。
AutoScalingの台数を操作し、環境の起動/停止を実現します。
ジョブのフロー
環境の起動停止について、下記のジョブフローで検討しました。
ジョブネット構成
作成するジョブネットは下記の通りとします。
● 環境起動
AutoScalingにてECSの台数を2台とし、AutoScalingの起動確認、SLBのヘルスチェック確認を実施します。● 環境停止
AutoScalingにてECSの台数を0台とし、SLBのヘルスチェック確認、AutoScalingの停止確認を実施します。
次回記事について
本記事では、JP1/AJS3を使用して、どのようなジョブを実装するのかを検討しました。
次回の記事では、実際に構築された環境を使用して、ジョブの動作確認を実施します。