ArcserveBackupのクラウドストレージにOSSを使用してみた

作成日:2019/11/28この記事は最終更新日から2年以上が経過しています。

ArcserveBackupのクラウドストレージにOSSを使用してみた

本記事では、ArcserveによるBackup先をAlibaba Cloud OSSに設定する方法をご紹介します。

Arcserveとは

ご存知の方も多いと思いますが、簡単にArcserveとはどのようなソフトウェアなのか紹介します。

Arcserve Backup : データ保護の大黒柱 頼れるバックアップ
バックアップ先を選ばず、小規模から大規模まで保護できるファイル単位のバックアップソリューション

Arcserve Backup公式のカタログではこのように紹介しています。
Arcserveは30年の実績を持つバックアップソフトで、ファイル単位でバックアップを行い、セッション単位/メディア単位でのリストアが可能です。
また、バックアップストレージにクラウドデバイスを選択することが可能です。
今回は、Alibaba CloudのOSSをArcserve Backupのクラウドストレージとして使用する方法をご紹介していきます。

20191126152821

Alibaba Cloudと接続

まずは、クラウドコネクションを作成します。
クラウドコネクションを作成することで、Alibaba Cloud上のリソースをクラウドストレージとして使用できるようになります。

Arcserve BackupのManagerを開きます。
バックアップ、アーカイブ、リストア作業は、全てこのコンソールから行います。

20191113165334

デバイスマネージャからクラウドコネクションを作成します

20191113165340

20191113165346

20191113165350

表示されている記入項目を入力していきます。 Vendor URLは、デフォルトでAWS S3のものが入力されていますが、
この部分をOSSのエンドポイントに変更します。
また、Bucket Nameを先に入力するとBucket Regionが表示されないという問題が発生するため、
Bucket Regionを先に選択してから、Bucket Nameを入力します。その後、Verifyを押すと以下のようなエラーメッセージが表示されますが、OKを押してエラーを消し、更にOKを押すと正常にクラウドコネクションが確立します。

20191113165358

20191113165402

20191126151050

次に、クラウドデバイスの作成を行います。
クラウドコネクションで接続できるようになったOSS上にクラウドファイルを作成し、 そのファイルをクラウドストレージとして使用します。

20191113165405

20191113165409

作成するクラウドデバイスの情報を入力します。
クラウドコネクションは先ほど作成したコネクションを選択し、クラウドフォルダは任意の名前で作成します。

20191113165413

左ペインで、クラウドデバイスが作成されていることが確認できます。
ちなみに、左側の小さな絵に雲のマークが付いているものは、クラウド上デバイスであることを表しています。

20191113165417

Alibaba Cloudコンソールから対象OSSの中身を確認すると、確かに先ほど作成したクラウドファイルCF1の作成が確認できました。

20191113165421

これで、Alibaba CloudのOSSとの接続は完了です。 次の項目で実際にバックアップをとってみましょう。

バックアップジョブを実行

全項目で、OSSとのコネクションが確立したので実際にバックアップジョブを実行してみます。
今回は、ローカルにあるファイルをクラウドストレージにバックアップします。 バックアップジョブは、Backup Managerコンソールから行います。 バックアップをとりたいファイルを左ペインから選択します。

20191113165425

次に、バックアップ先として先ほど作成したクラウドデバイスを選択し、ジョブを実行します。

20191113165429

今回、ログの情報については触れませんが、ジョブが失敗した場合にはアクティビティログから原因を特定することができます。
今回のジョブは問題なく完了しました。

20191113165433

リストアジョブを実行

リストアジョブは、Restore Managerコンソールから行います。 前項目でOSS上に作成したバックアップファイルをリストアしてみましょう。
セッション単位のリストア、メディア単位のリストアなど複数のリストア方法がありますが、今回はセッション単位のリストアを行います。
ソースタブで、セッション単位のリストアを選択し、先ほどのバックアップジョブ実行時のセッションを選択します。

20191113165436

リストア先は、分かりやすいようにArcserve-Restoreという空のファイルを選択し、ジョブを実行します。

20191113165441

エクスプローラで確認すると、空だったArcserve-Restoreにバックアップしたファイルがリストアされていました。

20191113165445

これでリストアも完了です。OSSへの接続からバックアップ、リストアまで簡単に行うことができました。

その他のバックアップ/リストア方法

今回は、OSSへの接続から簡単なバックアップ、リストアをご紹介しました。
他にも重複排除ディスクを使用したバックアップや、差分バックアップも可能です。
適切なバックアップ方法を選択することで、バックアップ/リストアジョブの最適化が図れますが、操作方法は割愛します。

クラウドコネクションの作成、クラウドディスクの作成以外は他のパブリッククラウドのプロダクトを使用する場合と同様に行うことができるので、
Arcserve BackupはAlibaba Cloud OSSで使用可能ということがわかりました!
ファイルバックアップ等でAlibaba Cloud OSSとArcserve Backupの組み合わせを是非ご検討ください。

最後に

OSSをArcserve Backupのクラウドストレージとして使用する方法についてご紹介させていただきました。
Arcserveは様々な業界で使用されている実績あるバックアップソフトなので、活用できるのではないでしょうか。

Close

Alibaba Cloudを始めてみましょう

ソフトバンクは、Alibaba Cloudのアカウント開設から、サービス展開までをお手伝いします。
Hatena
このページは参考になりましたか?