お客様の事象の切り分けのための参考情報 ~MTRを取得する~
作成日:2020/03/31この記事は最終更新日から2年以上が経過しています。
お客様の事象の切り分けのための参考情報 ~MTRを取得する~
はじめに
今回は、クラウド含めシステム環境に予期せぬ事象が発生した際のお客様ご自身の情報整理等のために役立つ方法の一参考とし、「MTRの取得方法」を簡単にご紹介しようと思います。
この記事を読まれた方の参考となり、お客様の情報整理にお役立て頂けますと幸いです。
※本記事の情報は、2020年3月31日(火)時点のものとなります。
MTRとは
「mtrコマンド」とは、ネットワークの経路と応答を調べるためのコマンドとなります。
「pingコマンド」と「tracerouteコマンド」が合わさったようなコマンドとなり、ネットワーク上の目標に向け、近傍の1ノードから徐々に疎通確認していき、疎通が取れた場合、次のノードへと繰り返していきます。
MTRの使い所
クライアントからアプリケーションに疎通が取れなくなった場合等、 どの箇所でネットワークの疎通が取れていないのかを確認することができ、 ネットワーク上の被疑の情報整理、切り分けの参考情報となります。
MTRの取得方法
各種OSの中には、mtrコマンドがインストールされていない場合もございますので、インストールされていない場合は、別途インストールが必要となります。
MTRの取得方法としましては、クライアントにて、ネットワーク上の目標(IP、URL)を宛先にし、以下コマンドを実行してください。
mtr -r <宛先IPまたはURL>
※Linux系コマンド
※「-r」オプションは、レポートモードで表示を意味します(10回分の計測値を集計して出力)
以下、Google(8.8.8.8)への実行例となります。
参考サイト
https://www.alibabacloud.com/cloud-tech/faq-detail/40573.htm
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