Alibaba Cloud IoT Platform入門 MQTT通信してみた

作成日:2019/06/25この記事は最終更新日から3年以上が経過しています。

Alibaba Cloud IoT Platform入門 MQTT通信してみた

本記事では、Alibaba CloudのIoT Platformを使って、mosquittoというオープンソースから直接コマンドを発行してMQTT通信をする方法を記載します。

今回の内容

1.Alibaba Cloud IoT Platformの設定を行う
2.mosquitto clientからPub通信を行う

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用語

  • パブリッシャ・・・データを送付するクライアント
  • サブスクライバ・・・データを受信するクライアント
  • ブローカー・・・パブリッシャとサブスクライバを仲介する
  • トピック・・・ブローカーがもつデータの送付先、アドレス

プロダクト設定

IoT Platformの設定を進めていきます。 Alibaba Cloud IoT Platformでは、プロダクトとデバイスという概念があります。 プロダクトはデバイスの集合体です。IoT Platform を使用するための最初のステップは、プロダクトの作成です。

IoT platformを選択->デバイス管理->プロダクト->プロダクトの作成

以下のような画面が起動します。

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ゆくゆくはSIMを使った通信を考慮して、「モバイル2G/3G/4G」を設定しておきましょう。

デバイス設定

デバイス管理->デバイス->デバイスの作成

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DeviceNameには入力規則があるので、ヘルプで確認しておきましょう。 OKをクリックするとデバイス証明書が表示されるので、控えておきましょう。

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productkey : a61QmwQD5ZF
DiviceName : mosheep
DeviceSecret : ********

トピック登録

先に説明しましたがトピックとはブローカー上に配置する宛先みたいなものです。プロダクト管理画面から作成したプロダクトを選択してください。

プロダクトの詳細画面にて「トピック」カテゴリを選択してください。 するとデフォルトで作成されたトピックが確認できると思います。

今回使用するトピックを作成していきます。

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今回使用するトピックが作成できました。

`/a61QmwQD5ZF/${deviceName}/user/sheep`

これでIoT Plattformの設定は完了です。

mosquittoの設定

次にクライアント側の作業を実施していきます。 IoT用語でいうパブリッシャとサブスクライバの環境になります。 先述の通りセンサー(マイコン)ではなくmosquittoで通信をみていこうと思います。

環境設定

ECS(CentOS 7.x)+パブリックIP 以下のコマンドでmosquitto-clientsをインストールします。

yum -y install epel-release
yum -y install mosquitto
systemctl start mosquitto
systemctl enable mosquitto

※今回実施するmosquitto_pubはサービスを有効にしなくて実行できます。

これでmosquitto環境が作成されました。

通信用コマンドの作成

では、コマンドを実行してIoT Platformで確認してみましょう。

パブリッシュするためのコマンドは以下です。

mosquitto_pub -h "ホスト名(エンドポイント名)" \
-i "クライアントID" \
-u "ユーザ名" \
-P "パスワード" \
-t "トピック" \
-m 'メッセージ' \
-q 'QoS'

それぞれ作り方を見ていきましょう。 詳細はTIPS!に記載しますが、クライアントIDとパスワードはAlibaba提供のツールの利用をお勧めします。

Alibaba Cloud提供のハッシュ生成ツール

https://files.alicdn.com/tpsservice/88413c66e471bec826257781969d1bc7.zip

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作成するのに必要なパラメータは前段のデバイス証明書を参照しましょう。

<u>**ホスト名**</u>
<font color="Magenta">[ProductKey]</font>.iot-as-mqtt.<font color="Magenta">[RegionId]</font>.aliyuncs.com
<u>**クライアントID**</u>
<font color="Magenta">[ClientID]</font>|securemode=3,signmethod=hmacsha1|

※securemode=2だとTLSモード、securemode=3だとTLS使わないモード
[ClientID]は上記のハッシュ生成ツールの任意で決めた文字列です。

<u>**ユーザ名**</u>
<font color="Magenta">[deviceName]</font>&<font color="Magenta">[ProductKey]</font>
<u>**パスワード**</u>

devicesercretとproductKey&deviceName&clientIdの文字列をsha1でハッシュ生成する
※上記のハッシュ生成ツールで生成されたパスワードです。

<u>**トピック**</u>

前段で作成したトピックを指定

<u>**メッセージ**</u>

任意(運びたいデータ)

<u>**Qos**</u>

0:届くか保証されない(かなり軽い)
1:届くことが保証されるが重複の可能性あり(軽い)
2:メッセージに過不足なく正確に届く(ちょっと重い)

今回の認証情報でコマンドを作成すると以下のようなイメージになります(パスワードはサンプルです。)

mosquitto_pub \
-h "a61QmwQD5ZF.iot-as-mqtt.ap-northeast-1.aliyuncs.com" \
-i "cid|securemode=3,signmethod=hmacsha1|" \
-u "mosheep&a61QmwQD5ZF" \
-P "QQA5E3998123E8D7777FE7BDB7777C5B00DC6556" \
-t "/a61QmwQD5ZF/mosheep/user/sheep" \
-m '{id:"0001",data:"hello world"}' \
-q 0

上記コマンドを実行するとIoT Platformにデータが送信されます。

ではコンソール上で確認していきます。

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mosquitto_pubで送付した値が受けれていますね。

TIPS!

接続用のパスワードですが、 devicesercretとproductKey&deviceName&clientIdの文字列をsha1でハッシュ生成する必要があります。 詳細は以下のリンクに記載されておりますが、AlibabaCloudが提供しているツールを使うのが楽です。

マニュアル

https://www.alibabacloud.com/cloud-tech/doc-detail/86706.html

最後に

GUIで設定するだけで、簡単にブローカーが作成できました。 mosquittoをクライアントとしてAlibaba CloudでMQTT通信を受信する流れをご理解いただけたと思います。

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