Alibaba Cloud IoT Platformに接続してみました

作成日:2020/01/21この記事は最終更新日から2年以上が経過しています。

Alibaba Cloud IoT Platformに接続してみました

本記事では、Alibaba Cloud IoT Platform上に、仮想デバイスを定義し、IoT Platform環境と接続する方法をご紹介します。
ここでは温度センサーから温度データをCloud環境へ送信するシナリオとして説明します。

環境紹介

■Cloud側

  • Alibaba Cloud国際サイト日本リージョンを利用しました。 中国サイトのほうがIoT関連のプロダクトが充実ですが、デバイス接続だけであれば、国際サイトでも十分です。

■Device側

  • MacBook + JavaLinkKitDemo。実デバイスは不要

必要ものは以下のリンクから入手できます。

  • JavaLinkKitDemo.zip 
  • JavaIDE:IntelliJ IDEA
  • JDK 8 and JRE 8

ちなみに、国際サイトと中国サイトのコンソール画面は以下です。

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概念紹介

■Thing Model Alibaba IoT PlatformはThing Modelを用いて、物理デバイスの抽象化を行います。

  • Productは物理デバイス類を定義する
  • Featureは物理デバイス類の属性および振る舞いを定義する
  • DeviceはProductを継承し、その物理デバイス類に属する1つの実物を表現する

Featureは更に、3つの分類があります。

  • Properties:物理デバイス類の属性を定義する(例えば、センサーが取れる情報の種類、温度、湿度など)
  • Serivces:物理デバイス類の振る舞いを定義する
  • Event:運用観点で分析、監視したいデータを定義する。さらに、Info,Alert,Errorとのサブ種類が付いている

Object Oriented Programmingの考え方で例えすると、

Product = Class
Feature:Properties =Properties
Service = Method
Device = Instance

の感じですね。

■識別子と認証 Thing Modelを用いて定義したモデルの識別子は以下となります。

Product:ProductKey
Feature:Identifier
Service:Identifier
Device:Identifier

参考として、上記Thing Modelの方法論を標準化を推進するICAという組織があります。

https://www.ica-alliance.org/alliance

サイトにおいて定義済みのモデルの確認とJsonファイルをダウンロードします。

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操作手順

①国際サイトのIoT Platformのコンソール画面からデバイス管理のプロダクトメニューを選定します。

https://iot.console.aliyun.com/ 

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②下記の手順に従って温度計デバイスを作成する

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③上記デバイス作成後、デバイス詳細画面にてDevice Secretを確認します。

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④Javaを改修

device_id.jsonに接続に必要な情報を反映します。
※プロダクト詳細画面、デバイス詳細画面にて結果を確認することができます。

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プロパティ値をtest_case.jsonに記載します。

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送信先をTokyo Regionにするように、DeviceInfoData.javaのregionを修正します。

public String region = "ap-northeast-1";

Helloworld.javaを実行します。
※そのまま実行すると、test_case.jsonの値をIoT PFへ送信します。

⑤結果確認 testDeviceがIoT PFと通信できて、「オンライン」となりました。

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まとめ

以上で、Alibaba Cloud の IoT Platformを使って、簡単にデバイスの作成と接続方法をご紹介しました。
デフォルト機能として、Quick Startも提供されています。SDKのDemoも自動生成れるため、プログラミングに慣れていない方にもおすすめです。

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